
2026年5月の賃貸市場動向|家賃上昇・空室率低下が続く理由とは?
2026年5月の賃貸市場動向|繁忙期後も続く“家賃上昇”
2026年5月の賃貸市場は、春の引っ越しシーズンが落ち着いた後も活発な状況が続いています。
例年、1〜3月の繁忙期が終わると、賃貸市場はやや落ち着きを見せます。しかし今年は、都心部を中心に「空室が少ない」「家賃が下がらない」「人気物件がすぐ埋まる」という状況が継続しています。
特に東京23区や主要都市では、単身者向け・ファミリー向けともに賃料上昇が続いており、「去年より高くなった」と感じる人も増えています。背景には、建築費高騰や新築供給減少、都心回帰など複数の要因があります。
5月の賃貸市場は“閑散期”ではなくなっている
以前は、5月以降は比較的ゆっくり部屋探しができる時期と言われていました。
しかし2026年は状況が異なります。
春の繁忙期に物件供給が追いつかず、そのまま5月まで需要が継続しているケースが増えています。特に、
- 転職
- 転勤
- 同棲開始
- 更新タイミング
- 留学生・外国人需要
などが重なり、都心部では依然として高い需要が続いています。
また、最近では「退去前申し込み」や「オンライン内見」が一般化し、募集開始から数日で契約が決まるケースも珍しくありません。
家賃上昇が続く3つの理由
1.建築コストの高騰
現在、不動産業界では建築資材価格や人件費の高騰が続いています。
その影響で、新築賃貸マンションやアパートの供給数が減少しています。供給が減れば、既存物件に需要が集中し、結果として家賃上昇につながります。
特に都市部では、
- 新築1K
- 築浅1LDK
- 駅近物件
などの人気カテゴリで値上がりが顕著です。
2.都心回帰が進行
コロナ禍では郊外人気が高まりましたが、現在は再び「都心回帰」が進んでいます。
企業の出社回帰により、
- 通勤時間短縮
- 駅近志向
- 利便性重視
を求める人が増加しています。
特に山手線沿線やターミナル駅周辺では需要が集中し、空室が出てもすぐ埋まる状態が続いています。
3.住宅価格高騰による“賃貸シフト”
分譲マンション価格が高騰していることも、賃貸需要増加の大きな要因です。
「今は買えない」「住宅ローンが不安」という理由から、購入を見送り、賃貸を選ぶ人が増えています。
その結果、これまで購入層だった人まで賃貸市場に流入し、ファミリー向け物件を中心に競争が激しくなっています。
5月に人気の賃貸物件条件とは?
2026年5月現在、特に人気を集めている条件は以下の通りです。
在宅ワーク対応
リモートワーク需要は落ち着いたものの、「仕事ができる環境」を求める人は依然多く、
- Wi-Fi無料
- 1LDK
- ワークスペース確保
などが重視されています。
セキュリティ重視
女性や単身世帯を中心に、防犯性を重視する傾向が強まっています。
人気設備としては、
- オートロック
- 宅配ボックス
- 防犯カメラ
- TVモニター付きインターホン
などがあります。
築古リノベーション物件
家賃高騰により、「新築は高すぎる」という声も増えています。
そのため、
- リノベーション済み
- 水回り交換済み
- デザイン性重視
の築古物件が注目されています。
設備が新しければ築年数を気にしないという人も増えており、コストパフォーマンス重視の流れが強まっています。
オーナー側も“選ばれる物件作り”が重要に
需要が高いとはいえ、すべての物件が埋まるわけではありません。
現在は「選ばれる物件」と「空室が長引く物件」の二極化が進んでいます。
特に空室対策として重要視されているのが、
- インターネット無料
- 設備更新
- スマートロック
- 宅配ボックス
- リフォーム
などです。
築古物件でも設備改善を行うことで、家賃維持や入居率向上につながるケースが増えています。
2026年夏以降の賃貸市場予測
今後もしばらくは、都市部を中心に家賃上昇傾向が続くと考えられています。
理由としては、
- 建築費高止まり
- 人手不足
- 新築供給不足
- 都心集中
など、短期では解決しにくい課題が多いためです。
一方で、地方エリアでは人口減少による空室増加も進んでおり、今後は「エリア格差」がさらに広がる可能性があります。
つまり、“どこでも家賃が上がる時代”ではなく、「人気エリアに需要が集中する時代」へ変化しているのです。
まとめ
2026年5月の賃貸市場は、繁忙期終了後も高い需要が続いています。
特に都市部では、
- 家賃上昇
- 空室率低下
- 都心回帰
- 即申し込み化
など、市場環境が大きく変化しています。
借主にとっては「良い物件は早く決断すること」が重要になり、オーナーにとっては「選ばれる物件作り」がこれまで以上に求められる時代になっています。
これからお部屋探しをする方は、相場を把握しながら柔軟に条件を見直すことが大切です。
2026年の賃貸市場は、“待てば安くなる時代”ではなく、“価値ある物件を素早く選ぶ時代”へ変わりつつあります。